大学生になる時に入学祝いで親にねだった7万もするハミルトン(腕時計)を持っていたのだが、あまりに重くて疲れてしまった経験がある。
測ってみるとハミルトンの重量は約200g。
これって最近の重い重いと言われているスマホと同じくらいの重量だ。
そんな経験があるもんだから、4000円以下で買えて時計の機能込みかつ20日充電しなくていいスマートバンドが22gだったので買ってしまった。
それがレビューするmi band 4だ。
しかし、意外な欠点はあるもので、mi band 4は値段のわりに満足できるものの欠点をいくつか感じた。
とくに(@t0kuni)です。
ガジェットやアプリを中心にブログ書いてます。
mi band 4とは
mi band 4は中国の家電メーカーブランドであるXiaomiから製造・販売されているスマートバンド。
装着時の行動を細かく記録してくれるアクティブトラッカーという機能を、本来腕時計のあるスペースに完全収納できるデバイスだ。
時計としてつけておけば心拍数の変化、歩数や睡眠の質を細かく記録してくれ、時計としての機能や簡単なスマホの操作もできる。
高性能な万歩計といったらイメージしやすいだろうか。
mi band 4のここがダメ。
不満点1:スマホのバッテリーを消費する
mi band 4を使ってみての一番の不満点は、Bluetooth接続したスマホのバッテリーの減りが早くなること。
mi band 4自体はバッテリーが20日も持つと言われていて、「バッテリー切れの心配が全くないな!」と思って購入したのだが、まさかスマホ側のバッテリー問題に直面することになるとは意外な落とし穴だった。
僕はHUAWEIのMate20 Proをメインスマホとして使っているんだけど、このスマホはバッテリー持ちはかなりいい。
ディズニーで1日遊んで帰ってきた日で残量30%程度残っていた経験があるのでスマホとしてはトップクラスの電池持ちだと思う。
しかし、mi band 4を接続してからはバッテリーがギリギリ1日持たない。
以前使っていたiPhone6sとかだったら午後3時には電池が切れていたことだろう。
原因は間違いなく同期機能にあり
スマホ側のバッテリー持ちが異常に悪化した原因は、Bluetoothでスマホとmi band 4を自動で同期するソフトウェア的な部分が原因だと思われる。
調べてみると、mi band側で動かすソフト(ファームウェア)のバージョンによって、スマホの消費電力に差が出ているらしいという情報があった。
接続しているスマホのバッテリーをゴリゴリ削ってしまうのなら、わざわざmi band 4を使う理由はないなと思う。
対策:Mi Fitアプリをバックグラウンドで動かないようにする
スマホのバッテリー対策としては、バックグラウンドの状態でMi Fitアプリを動かないようにしておくといい。
Huaweiのスマホには強力なバッテリーセーブ機能があり、Mi Fitアプリ設定時にこれをオフにするように指示されオフにしたのだが、これをオンに戻した。
この設定でもアプリの通知は問題なくmi band 4に届く。
Mi Fitアプリを開くまで歩数などの情報はスマホと共有されないが、実用上困る機会は全くない。
結果、バッテリーの減り方はかなり改善した。
Bluetoothがオフの時よりは減り方早いかな?くらい。
不満点2: Mi Fitアプリの解析が物足りない
スマホがHUAWEI製なので、デフォルトで今までHuaweiヘルスアプリを使っていたが、こちらの解析機能は詳細でわかりやすく、かなりハイレベルだった。
それに比べると、Mi Fitアプリでの解析は物足りない。
そこそこ詳細な解析はしてくれているが、Huaweiヘルスには及ばないんだ。
HUAWEI製品全般に言えることだけど、ソフトウェアのレベルは他者に比べ本当にハイレベル。
製品的なカタログスペックでは他社に勝てないこともあるけど、実際に使い勝手はだいたいHUAWEI製品の方が上。
ただし自社に個人情報を集めようとしている姿勢はひしひしと感じる。
不満点3:半角カタカナに対応していない
mi band 4にはスマホで受けたLINEなどの通知を、腕の上でのバイブレーションと共に通知してくれる機能がある。
別になくてもいい機能なんだけど、あるとスマホを開かないのでスマホをいじる時間が減る。
結果的にはなんと、自発的な目的のないスマホいじりが減って生産性が上がった。
LINEの返信とかは1時間くらい待ってから返信するタイプなので、メッセージ受信→確認の段階でスマホを不必要にいじってしまうことが多かった。
結果的にスマホを触りに行く機会が半分にできた。予想外の効果。
そんな感じで便利に使っている通知機能なんだけど、半角カタカナに対応しておらず、含まれていると☒で省略されてしまう。
メッセージの意味はなんとなく察せるけど、顔文字とかは読めない。
若干不恰好なのでぜひ対応して欲しい。
不満点4:ワークアウト中に音楽変更などの操作ができない
ランニング、ウォーキング、サイクリング、スイミングといったワークアウト(トレーニング)の記録として距離・心拍数・ケイデンスなどのデータを集めてくれる機能がある。
この機能はめちゃ面白くて、上の画像のようにデータをまとめてくれる。
しかし、ワークアウト機能を使っている間は、流れている音楽を遠隔で変更したり、通知の内容を確認したりできなくなってしまう。
ここら辺はHuaweiのスマートバンドなら快適に操作できるらしいので、やはりソフトウェアのHUAWEIなんだなと思った。
mi band 4のここは良かった
有機ELディスプレイ
mi band 4は発光しないことで黒を表現する有機ELパネル。
これを採用すると、画面に使う電力は文字も部分だけでよくなり電池持ちはよくなるし、暗いところで画面をみると本当に綺麗だ。
見た目的に画面が綺麗だとやはりテンションが上がる。
俺みたいにmi band 4を少し多機能で、軽くて疲れにくい時計代わりになって、時計というブランド競争から若干逃げられるアイテムを探している人には重要な部分。
バッテリー持ちが最高
公称では20日間充電は必要ないことになっているが、正直俺はにわかには信じられなかった。
だって22gの中に加速度センサーや脈拍センサーなんかがたくさん詰め込まれていて、そこに入れたバッテリーで20日って信じられない。
一円玉22枚分だぞ?
しかし実際に使ってみたら本当に本当。
1日あたり消費するバッテリーは7%程度なので、俺の場合二週間程度持つことになる。
俺は正確な分析がしてみたいし充電の面倒臭さはあまり感じないので、頻繁に脈を測りスマホの通知を受け取るようにしている分でバッテリー消耗が激しい。
脈を測るペースを下げたら、多分余裕で20日以上持つ。
流石に持たないだろうと思っていたら、心拍数計測ありで20日電池が持った。素直にすごい。
軽さは正義
mi band 4の重量は先ほども言った通りの22g。
着けていて本当に疲れないで済む。
結局、時計なりスマートバンドなりを使い続けられるかの分かれ目は重さになってくるみたいだ。
時計として使えて、時計より圧倒的に軽い。
それだけで使う価値が存分にあるが、そこに通知確認機能とアクティブトラッカー機能とスマホ遠隔操作機能。
ベースとして時計を求めていたが、その重さで嫌になった俺みたいな人にはスマートバンドは最適な選択肢なのかもしれない。
まあこれはmi band 4でなくてはいけないわけではない。
物足りない解析機能も、「シンプル」とも捉えられる
例えばmi band 4とMi Fitを使うとこのように睡眠の記録をトラッキングできる。
とはいえ、個人的には有料睡眠解析アプリ「Sleep Cycle」くらいの機能が欲しいところ。
しかし、あまり情報が多くても面倒と考える人もいると思うので、そういう人にとっては
- 睡眠の点数
- 睡眠改善策
に絞って教えてくれるMi Fitアプリがシンプルでわかりやすい。
俺は俺で、細かく解析できるアプリにアップデートされるのを期待しておく。
機能に物足りなさは感じるが、コスパで言えば最強。それがmi band 4
俺がスマートバンドを使う理由はやはり、全ての行動を記録して自動でレポートにしてくれ、それをもとに生産性を高めていきたいと思うからだ。
めちゃくちゃ意識の高い人みたいになっているが、そういうことではなくて、どこまで頑張れるかなどの自分の行動を客観的に知ることで、どこまで堕落しても帰ってこれるかの目安を持つこともできる。
これは努力しないための努力なんだ。
そのためにはmi band 4では解析できるデータ量が若干足りない。
俺としてはHUAWEIのスマートバンドの方が満足できたかもしれない。
しかし、mi band 4の最大の魅力は価格が4000円を切る超格安バンドであるのに、値段の割には超高性能である圧倒的なコスパだ。
お金があるならもう少しハイエンドのスマートバンドを購入しておきたいところだが、スマートバンドのエントリーモデルとしてはmi band 4は確かに最強だった。
他人に勧めるならとりあえず間違いがない感がある。
しかし俺は、アクティブトラッカーとしてのスマートバンドの魅力にハマってしまったので、次は解析もさらに充実したバンドを購入したい。
以上、mi band 4で見事にスマートバンドにハマった人間のレビューでした。
エントリーモデルとしても仕事を120%こなしてやがるぜ…。