moosoo食洗器 MX10を購入した。しばらくして壊れた結果、本当に正しい買い物だったか見直す機会になった。
それに、購入からサポートに問い合わせてひとつ捨てるという製品の輪廻を一周したお陰で、卓上食洗器の事情には非常に詳しくなれた。怪我の功名。
誰よりも信頼できる情報を発信できるのは自腹切った人間の特権。購入検討には、読まないと損だぞ。
MOOSOO食洗器が故障したのは突然
まずはmoosooの食洗器が故障した経緯について。
一代目使用開始から2ヵ月ほど経過したころ、洗浄後に排水されなくなった。このころはもう一度起動すれば排水できていたんだけど、その後数回使ったら完全に故障した。
完全故障後は、食器洗浄をスタートしても給水が開始される直前にパネルが全灯し電源が落ちるようになった。
サポートに問い合わせた結果は「給水ポンプの故障」らしい。ふ~んそうなんだ。
中国の企業の製品だからカタコトのサポートメールが届くかと思ったら、しっかりした日本語だった。担当者が変わるかもしれないので断言はできないけど、ちゃんとコミュニケーション取ってくれて満足度高い。
メルカリで購入して後悔
本来、moosooの食洗器は購入後サポートがついていて、購入後の故障は1年間保証付き。
ただし、もちろんメルカリで中古を購入したらその保障はつかない。(大学生で貧しいので、)少しでも安く購入したかった俺はメルカリで購入した。送料込みの2万円切りだった。
たった2万円で食器洗いの煩雑さから解放される、そう思って浮かれてた。
その結果が2ヵ月で故障だったわけだ。マジで、安物買いの銭失い。
故障してもmoosoo食洗器を再購入した理由
普通なら故障する製品はもう買わないようにするところ。それでも再購入するに至ったのは、moosoo食洗器 MX10は唯一無二の省スペース化が可能な製品だから。
詳しく説明していく。
moosoo食洗器は手動給水できるので、工事不要で楽に導入できる
食洗器は基本的に、洗濯機と同様に給水用の水栓・排水管に接続する必要がある。
しかし、一部の小型食洗器では給水口に水を注ぐ方式で水栓に繋げなくても利用できて、排水ホースをシンクやバケツに固定して代用できるものがある。moosoo食洗器はこれに当てはまる。
導入に水道工事が必要なく、賃貸でも簡単に導入できるのが良い。ただ、給水は食洗器本体の上からという製品が多く、高めの位置に置くと給水しにくいというデメリットがあった。
moosoo食洗器は手前給水可能、上には物を置ける
moosooの食洗器MX10は、調べた限り唯一、手前に給水口がある。低い位置から水を注げるので楽だし、食洗器の上に物を置くことも可能になる。
俺は冷蔵庫の上に食洗器、その上に電子レンジを置いている。地震や耐荷重はちょっと怖いけど、他に配置移せる場所はないのでこれでいい。
詰め込み合理設計は男のロマン。 個人的グッドデザイン賞。
住んでいる家に合った食洗器を選んだ結果
現在契約している狭い賃貸物件では、
- 手動で給水して使える
- 上に電子レンジを置ける
という点をクリアしている製品しか選択肢にあがらない。
賃貸に住んでいて水道工事をすると面倒なことになる人はもちろん手動給水を選んだ方が楽。上に電子レンジを置かなくても、胴体よりは大きい食洗器に腕を伸ばして上から給水するのは大変になる場合が多い。
床にベタ置きして使うようなことがなければ、moosoo食洗器の設計が他社の食洗器より使いやすいということになる。
MOOSOO食洗器の悪い点は、故障リスクが高いこと
なぜ手前から給水できる食洗器が、moosooのMX10しか見当たらなかったのか。それはおそらく、仕組みが複雑になってしまい故障リスクが高まるから。
水を上に溜めておけば食洗器の上部からシャワーのように水を出すのも簡単だけど、moosoo食洗器では下に貯水タンクが付属する構成で、食洗器上部までストローのようにチューブから水を吸い上げて洗浄に利用している。
このチューブがやっかいで、moosoo食洗器では強度不足のためここが破損する可能性が非常に高いらしい。
Luna Blancaさんのブログを参考にしました。
故障した本体を分解するときの参考にして点検してみたけど、ホース破損は見つけられなかったから俺のはポンプ故障で間違いなさそう。
給水ポンプの故障で吸い上げできなくなったのが俺の機体が使えなくなった原因なことを考えても、この汲み上げ機構を実現するのに相当無理していると思われる。
でもだからこそ使いやすい。俺の家でも導入できる食洗器を、ありがとう。
ビルドイン型食洗器より卓上型食洗器が圧倒的に優秀
世の中には大きく分けて2種類の食洗器がある。キッチン下に埋め込むビルドインタイプと、卓上タイプの置くだけ食洗器だ。
両者のメリット・デメリット
メリット
デメリット
メリット
デメリット
どちらでも綺麗に洗えることに違いはないため、優劣つけるとしたら卓上型食洗器が圧勝。コスパよく買い物したい人間としてはビルドインタイプを選ぶ理由が理解不能。金じゃないんだろうな、たぶん。
というか数万円で手間なく導入できてしまう置くだけ卓上型食洗器が優秀すぎるだけかも。マジでコスパ良い。
moosoo食洗器MX10のスペックについて
サイズ
幅45cm×奥行41.3cm×高さ49cm
サイズ感は、一人暮らし用の冷蔵庫の上に載せると安心して収まるくらい。体積比で電子レンジの2倍程度。
扉を開けたときの奥行きは70cmある。食洗器としてはコンパクトだけど、家に届くと「そこそこ大きい」と感じた。
運転コスト
洗浄コストは水道代・電気代合わせて、1回あたり約20.3円。
手洗いの皿洗いの際、俺は水を流しっぱなしで洗うんだけど、5分流しっぱなしだと水は60L(12円相当)消費されるらしい。
また、冬場の皿洗いに5分間お湯を使う場合、ガス代が一回45円程度と推定される。1年通しでは、平均して1日あたり18.4円となる。
ガス代の計算は気温水温の条件や水量、設定温度で変わるため計算が非常に難しく、天気予報サービスのウェザーニュースに掲載された記事を参考にした。
ということで、冬場にお湯を使って食器を手洗いしてた俺の場合は手洗いで30円、食洗器で20円の運転コストがかかっている計算になる。
洗浄1回ごとに10円くらい節約になるとしても、正直言って初期投資(数万円)に比べれば誤差の範囲かな。
公式的には諸々込みで運転コストを50%オフにできると言っている。率直に言ってこれは嘘だと思う。
音には注意が必要
若干うるさい。電子レンジよりはうるさく、洗濯機よりはうるさくない。
ビデオ会議や通話とはタイミングずらした方が無難かも。扉一枚隔てればずいぶんマシなので、配置は工夫できるとよさそう。
食器手洗いをやめて食洗器を導入するべき理由
食洗器は、手洗いより衛生的で強力
moosoo食洗器MX10は除菌率99.99%とアピールしている。この数字を信用しているわけじゃないけど、手洗いよりしっかり清潔にできていることは間違いないと感じた。
食洗器では、洗浄に熱湯(70℃程度)を使うので殺菌効果が高く、油汚れを簡単に落とせる。
また、食洗器用の洗剤が手洗いのものより強力だ。通常の食器洗剤は、手にダメージを与えない程度に性能が調整されているが、食洗器では一切手で触れることがないため、食洗器用洗剤では水流洗浄で十分に汚れが落ちるよう設計されている。
消臭・殺菌タイプの洗剤を使えば、食洗器内部も毎回殺菌されるので衛生面と臭い対策も万全。
皿洗いの時間で仕事するか遊んだほうがいい
食洗器を購入したら食器洗いから永久解放されることになるけど、そうなるために必要なコストはたった3万円程度。
購入の目安になるのは、「毎日5分」を3万円で買う価値があると思うか。
仮に時給を1000円とした場合、5分の価値は83円。
食洗器を使ったときの電気水道のコストは一回あたり約20円。
20円で5分を買えるなら食洗器を使う度に63円アドバンテージ。
時給1000円で皿洗いに5分かかる場合の損益分岐点は、約475回。つまり475回稼働させる時間があったら3万円稼げる。
一年半使えば元を取れることになる。経済的な損失(運転コストが高いとか)もないし、お金以上に大切なものを手に入れることもできる。
人生の可処分時間を延ばすことは、寿命を延ばすことに等しい
皿洗いは楽しくもなければスキルアップにも繋がらないけど、その時間を遊びに使って人生を豊かにするも良いし、勉強に使ってスキルアップすることもできる。
社会人になると1日5分の勉強で大きな差がつくと言われているが、その“たった5分”を捻出するための投資としてなら、一括2~3万円という投資は安すぎる。なぜなら生涯収入に大きく影響を及ぼすから。
これが5分の時短に2~3万円を使うべき理由。
可処分時間の差が人生を決める。
そもそも台所での仕事を男性がやることは想定されていない
こんなこと言うと誰かに怒られてしまうかもしれないけど、そもそも俺みたいな男性に台所仕事をさせるつもりがないのが世の中のスタンダード。異常に低くつくられている台所が問題なんだと思う。
俺は身長が180cmあって、自宅の台所は腰より低い。シンクの中に手を入れるとさらに低いわけだから、洗い物に5分かかれば腰や首が死ぬ。
日本の台所は低すぎる!
個人の問題としては、俺は怠惰な人間なので洗い物が純粋に面倒くさい。疲れているとゲンナリする。
食洗器は導入してみて、「あったらいいな」から「絶対に必要」に格上げされることとなった。
まとめ【明確な意思で食洗器を再導入することを決めた】
正直、俺は金銭的に余裕のない23歳の若造だけど、自分の時給を最低賃金で見積もっても食洗器は買うべき商品。
そういう明確な意思を持って、食洗器の再導入を決めた。
すでに社会人になっていて、時給換算で数千円になるような人が食洗器を購入しない理由は完全に理解できない。日本のGDPを低下させているとすら思う。
生活の変わる体験の積み重ねを大切にしたい
購入品には人生が宿る。食洗器のように小さな時短が大きな価値になるように、少し購入品が変わると人生が変わるはず。
ということで、買ってよかったものをまとめた記事です。