電力会社を切り替えると、電気代の請求される額だけが変わる。
今までぼくは東京電力を使っていたけど、「どうやら料金が安くなるらしい」と聞いてLooopでんきという電力会社に乗り換えてみた。
電力会社の切り替えを考えている人は参考になると思う。
電力会社の切り替え
そもそも電気会社を切り替える意味を説明する。
発電会社にとっての電力自由化
電力の自由化により、電力事業者が発電事業に参入できるようになった。
各電力会社が発電した電力は既存の電線を通り、全会社の電力は混ざり合って消費者のもとへ届くことになる。
つまり、どこの家に届く電気も全く同じなわけだ。
消費者は電力を発電して欲しい会社を選び、そこに電気代を支払うことで今まで通り電気を使える。
電気代を受け取った会社は、自社の顧客へ提供するに見合うだけの発電量を求められるという仕組みになっている。
消費者にとっては、電気代のプランが増えただけと思っていい
電力自由化は、消費者にとっては電気代の支払い方が無数に増えただけと考えていい。
従来通り東京電力などの事業者へ電気を支払う場合と、別の電力会社を選ぶ場合で唯一変わるのは請求書の金額だけだ。
そして、新規で参入した電力会社は、今までその地域で使われていた電力会社よりお得なプランを提案してくる。
消費者(僕たち)にとって請求金額しか変わらないんなら当然そうなるよね。
とはいえ、適当に乗り換えてはいけない。
電気料金支払いプランが変わるということは、色々な条件によっては今以上に値上がりしてしまう可能性もある。
その点では、Looopでんきは誰にでもおすすめできる電力会社だ。
なぜなら、使用電力量に関わらず、誰が選んでもお得になるから。
切り替えの手順(体験談)
まずは供給地点特定番号を調べた。
供給地点特定番号は電気代の請求書に必ず書かれていて、どこかに小さく番号が書いてあると思う。
要するにこれは家についている電力メーターの識別番号だ。
スマートメーターと呼ばれるネットワークに繋がったメーターに切り替わっている。
もし切り替わっていない場合は、現在使っている電力会社に連絡すれば無償で取り替えてくれる。
スマートメーターのおかげで、申し込み一発で以前契約していた電力会社とは自動で解約され、届く請求書も自動で切り替わる。
やることは供給地点特定番号を入力し、支払いのためのクレジットカードを設定。
終わり。
供給地店特定番号がわからない場合はカスタマーセンターに連絡しておこう!
調べ方はこちらのページがよくまとまっているので参考にしてね。
Looopでんきに切り替える
なぜLooopでんきを選んだのか
looopでんきを選んだ理由はいくつかあって、安くなるのは当然としても
- 基本料金がゼロ
- 解約手数料が一切ない
という特徴がよかったから。
基本料金は電気代の中の大きな部分を占めていて、
例えば東京電力で30A契約をしていると、それだけで月額858円の固定費が発生する。
looopでんきは基本料金がない。
使った分だけの電気代支払いになるので、電気使用量が少ない人には特に最適。
また、初めての電力の切り替えで不安だったので、いつでも解約でき解約手数料を取られないということが契約の背中を押した。
よくわからない方法で試算より高い電気代を押し付けてきたり、支払いにクレカが使えなかったりしたら即解約してやろうと思っていた。
使った結果、東京電力より良かったので契約続行しました。
契約期間の縛りがある電力会社は、「一見お得そうに見えて契約したらそうでもない」なんてことがあるのかなと勘ぐってしまいます。
とはいえ、Looopでんきは環境に優しい自然エネルギーをコンセプトにした、消費者にも環境にも優しい電力会社です。
東京電力とLooopでんきの料金比較
東京電力のスタンダートプランS(一番安いプラン)とLooopでんきの料金を比較する。
関東在住で電力会社の切り替えをしたことがない場合は、基本的にこの比較表に当てはまることになる。
固定料金 (円) | ~ 120 kWh (円) | 121 ~ 300 kWh (円) | 301 ~ kWh (円) | |
東京電力 | 858 | 19.88 | 26.46 | 30.57 |
looopでんき | 0 | 26.4 | 26.4 | 26.4 |
注目して欲しいのが、常に東京電力の方が高く、looopでんきの方が安いことだ。
120kWhまでの単位当たり電気代は東京電力の方が安い。
が、基本料金分の差が埋まり切らないまま121〜300kWh帯に突入する。
121kWh以降はLooopでんきの方が電気代が安いので、電気使用量に関わらず、どんな場合でもLooopでんきの方が安いということになる。
ほぼ値段が変わらない121~300kWhでは、安くなるのは月に70円程度だが、10年間放置した場合は「塵積も」で、8400円になる。
よって切り替え作業は時給何万円もの価値がある。
知らんけど。
旅行などで長期的に家を開ける際の電気代対策だったり、電気をたくさん使ったりした場合には、さらにお得になってくる。
あとで紹介するけど、僕の場合は8ヶ月で3500円ほど浮いた。
10年そのままなら6万円‼️ 数字に起こして初めて気づきました 笑
実際に契約してみて支払いは…
これはlooopでんきの支払い画面のスクリーンショット。
基本電気を食うのは冷暖房なので、春と夏冬でこれくらい使用電気代に差が出るみたいだ。
電気使用量が同じ場合の東京電力スタンダードSプラン30Aを契約していた場合の電気料金を計算してみると、以下のようになる。
東京電力の料金 (円) | loopでんきの料金 (円) | 差額 (円) | |
2019年8月 138kWh | 4,127 | 3,805 | 322 |
2019年7月 67kWh | 2,388 | 1,861 | 527 |
2019年6月 57kWh | 2,159 | 1,591 | 568 |
2019年5月 49kWh | 1,977 | 1,379 | 598 |
2019年4月 56kWh | 2,136 | 1,591 | 545 |
2019年3月 82kWh | 2,730 | 2,346 | 384 |
2019年2月 145kWh | 4,333 | 4,137 | 196 |
2019年1月 196kWh | 5,833 | 5,534 | 299 |
合計 | 25,683 | 22,244 | 3,439 |
なんと、8ヶ月で3,439円の節約に成功した。
この計算表では、looopでんきで実際に請求された金額(2.95円)と同額の再エネ発電賦課金を東京電力の料金にも加えて計算しているため、プラン料金とは異なりますが、実際の請求額としては正確な数値になってます。
わかりにくくてごめんね…。
正確にしようとすると難しくなっちゃうんです。
申し込み手順
供給地点番号を打ち込み手続きするだけ。
前に契約していた会社に連絡する必要は一切ない。
今の電気会社からの電気代の請求書に書いてある供給地点特定番号を確認したら、
【Looopでんき】へ切り替え申請を送って完了。
まとめ。もっと早く切り替えておけばよかった
今、たった30分時間を取れば、毎月の支払いがこれほど安くなる。
総務省によると一世帯あたりの月電気代は1万円が平均。
参考リンク https://selectra.jp/energy/guides/meter/heikin-denkidai
年12万円もある固定費が減れば、ずいぶんと生活の余裕も変わってくるはず。
実家の電気も切り替えておけば親の老後も少しは安泰になるし、友達にもシェアしてあげたいライフハック、それが電気の切り替えだ。
切り替えた感想は、「もっと早く切り替えておけばよかった」の一言に尽きる。
これを読んだみなさんも早めの切り替えをおすすめするし、親や友達にもシェアしてあげて欲しい。
ここ最近で一番のライフハックじゃん!シェアしなきゃ!
で書き上げた記事になりました。